メルセデス・ベンツのピックアップ「Xクラス」に試乗 3.0ℓV6 350d、モデル中最有力

公開 : 2018.07.02 23:50  更新 : 2018.07.03 11:21

メルセデス製の上質なピックアップトラック、Xクラスに、より力強いV6ディーゼルエンジンを搭載したモデルが追加。英国でのSUVへの需要の中で、ラグジュアリーなピックアップトラックへの注目が高まっている裏付けでもあります。その仕上がりを、スロベニアの道で確かめました。

もくじ

どんなクルマ?
3.0ℓV6ターボディーゼルを追加
どんな感じ?
余裕のトルクでゆとりのある走り
優れた悪路走破性に上質な車内
「買い」か?
SUVの購買層を取り込めるか
スペック
メルセデス・ベンツXクラス350d 4マティックのスペック

どんなクルマ?

3.0ℓV6ターボディーゼルを追加

ライバルモデルよりも地上高が高く、快適なツインキャブに上質なインテリアは、商用車の「トラック」としての域を超えているメルセデス・ベンツXクラス。われわれが長期テストの1台として選んだ理由も、そこにある。

しかし、今までXクラスに搭載されていたエンジンは、いたって実務的な4気筒ディーゼルのみだった。メルセデスによれば、Xクラスの購入者のうち半数以上が、3.0ℓのV6ターボディーゼルを搭載した、X350dを希望していたそうだ。当然のようにも思える。

もちろんX350dは、従来の4気筒モデル、250dより力強い。最大出力は259ps、最大トルクは56.0kg-mで、2.3tの車重を持つトラックを、0-100km/h加速で7.5秒、最高速度は204km/hにまで高めている。わたしとしては、増強するだけでなく、プライスリストにより商業向けのローエンドモデルを追加するべきなのではないか、とも思うけれど。

組み合される7速ATは、ステアリングホイールに取り付けられたシフトパドルで変速が可能。パーマネント式の4輪駆動システムは、基本的に前後40:60の比率で、駆動力を配分する。後輪駆動ベースの設定が、ラダーフレーム・シャシーを持つクルマにダイナミクスさを与えている。

ピックアップトラックとしては希な、ドライブモードの選択も可能となる。その内のひとつはローレンジギアを用いるオフロード走行専用の設定で、ディファレンシャル・ロック機能とあわせて、路面を選ばない走行性能を一層高めている。

力強くなった走りを確かめてみよう。

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