メルセデス・ベンツのピックアップ「Xクラス」に試乗 3.0ℓV6 350d、モデル中最有力
公開 : 2018.07.02 23:50 更新 : 2018.07.03 11:21
どんな感じ?
余裕のトルクでゆとりのある走り
Xクラス350dは、250dよりも想像以上に力強くなった。標準のコンフォートモードでも低回転域からパワフルで、余裕のあるトルクは、ゆとりのある走りを生んでくれる。空荷状態のピックアップトラックにSUV並の乗り心地を期待することには無理があるが、舗装のツギハギや穴の空いたような路面でも、サスペンションは充分な仕事をしている。
明らかにスロットルレスポンスが鈍くなるエコモードは、混雑する都市部での運転向け。赤信号からの発進加速も緩慢になるから、アイドリングストップ機能が標準装備とはいえ、燃費を期待する場合は、アクセルを踏む足には自制心が必要になってくる。
スポーツモードに切り替えても、スローなステアリング特性にはほとんど変化はなく、九十九折の道ではステアリングホイールの操作が忙しくなる。しかし、スロットルレスポンスは明確にシャープになり、シフトアップする際、高回転域までしっかり引っ張るように変化する。エンジン音は上質だとはいえないが、4気筒エンジンよりは肉付きが良い太い音ではある。
シフトパドルを使用しての変速は素早い。マニュアルモードで変速操作をしないでいると、低回転側、高回転側ともに、かなり幅広い回転域にわたって同じギアを保持する設定になっているところに驚かされた。