リンダ・ジャクソン シトロエンCEOの1日に密着 英国女性自動車人賞

公開 : 2018.07.07 08:10  更新 : 2021.03.05 21:43

10:50 開発中のモックアップを確認

気づいたときには、ジャクソンはべつの鋼鉄ドアからそっと部屋を抜けだし、開発中のモデルのモックアップをたしかめに行ってしまっていた。ついていくことはできなかったが、2020年代はじめにリリース予定とささやかれる「ビッグ・シトロエン」もあったとあとでこっそり教えてくれた。ああ、待ち遠しくてしかたがない。

11:00 PSA本社へ

C5エアクロスに乗って、新社屋となったPSA本社へ向かう。新生PSA帝国の全ブランド(プジョー/シトロエン/DS/オペル-ヴォグゾール)の社員をかかえる真っさらの大御殿だ。建物じたいには圧倒されるが、シトロエンのフロアにはどこか家庭的な雰囲気がただよっている。それもそのはず、快適性/実用性/楽観さ/明確な取捨選択というシトロエンのモットーは、オフィスのつくりにも具現化されているのだから。

11:30 ベルランゴの宣伝材料を検討

ジャクソンはベローニのチームと膝を交えて、もう発表まで4カ月ほどとなった新型ベルランゴの宣伝材料について検討している。ベローニがいみじくも「世界の道具箱」とあだ名するクルマだ。

テレビ用映像では、用途に応じて長さのことなるバージョンがいくつか提示された。いろいろなバージョンをつくることで、これまでの一点集中型とはちがって新しい市場のひとびとにもより訴えかけられるのではないかと考えていると、ベローニは説明してくれた。

ほかにもポスター、広告用印刷物、バナー広告などを見せてもらったが、どれも明快でしゃれたデザインが印象的だった。タイアップ曲も、新進気鋭のフランス若手バンドのものを使う予定だ。「3カ月ですべてお目にかけますよ」とベローニは言う。「なので、何かあってもまだ対処する時間はあります」

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事