ビートル、4ドア「EV」として生まれ変わるか フォルクスワーゲン
公開 : 2018.07.03 11:40
優先課題は実用EV車
最初の「エモーショナル」なモデルは、マイクロバスのIDバズ(写真下)となるようだ。これは昔のワーゲンバスをイメージしたもので、2022年に登場予定だ。この時までに、メインストリームモデルのEVが複数投入される。ハッチバックのIDに加え、SUVのIDクロスやセダンのIDヴィジョン、それにより大型のSUVも計画中だ。
フォルクスワーゲンのデザインボスであるクラウス・ビショフは、ビートルEVの決定をするより前に通常のEV車に注力すべきだと指摘する。「われわれにとっての優先事項は、IDなどの量販車を軌道に乗せることです。これらのクルマは非常に複雑な技術を搭載しており、手を広げすぎることは危険です。エキゾティックカーや感性に訴えるクルマはその後になるでしょう」
ゼロエミッションのビートルが開発されるとしたら、室内空間と快適性確保の点でMEBプラットフォームの利点が非常に生きるだろうとも語る。「現在のビートルは非常に魅力的な2ドアクーペ/コンバーチブルです。しかし、ニッチなクルマゆえ販売台数は限定的なのも事実です」
「MEBプラットフォームを採用する最もホイールベースの短いモデルはハッチバックのIDです。これをビートルにも採用すれば多くのスペースを確保することができ、実用性の面での不満は解消されるでしょう。さらに魅力的なクルマとなります」