SUVクーペ 新型BMW X4に試乗 2代目に進化 優れたオールラウンダー
公開 : 2018.07.05 12:10 更新 : 2018.07.05 13:12
早くも2代目となったBMWのSUVクーペ、X4。先代から熟成を深め、魅力も増してはいるものの、価格も上昇しています。ライバルとの競争も激しくなる中で、現時点でのフラッグシップとなるM40d Mパフォーマンスの完成度を、生産拠点のある米国で確かめました。
もくじ
どんなクルマ?
ー 臨戦態勢を整える2代目
どんな感じ?
ー クルマの雰囲気はワンランク上昇
ー 従来以上にバランスの高い走り
「買い」か?
ー 優れたオールラウンダー
スペック
ー BMW X4 M40d Mパフォーマンスのスペック
どんなクルマ?
臨戦態勢を整える2代目
クーペスタイルのスポーツ・ユーティリティ・ビークル(SUV)の中でも、ミドルサイズのプレミアムモデルは特に、熱戦が繰り広げられている。車高が高くラグジュアリーな装備を備え、BMW X4だけでなく、ランドローバー・イヴォークやメルセデス・ベンツGLC、ポルシェ・マカンなどは、英国でも人気となっている。
このクロスオーバーモデルの競争の激しさは、BMWが初代登場からわずか4年で、X4を第2世代へとモデルチェンジしたことにも表れている。加えて今回のモデルチェンジは、メカニカル面で共有するX3とモデルサイクルを一致させる目的もある。一躍BMWの稼ぎ柱に躍り出たセグメントに対し、生産ラインの効率化図りながら、最新モデルでのアドバンテージを稼ぎたいという思惑だ。
今回テストするモデルは、5万5315ポンド(807万円)のM40d Mパフォーマンス。最新モデルのスターティングメンバーとして、現時点でのフラッグシップとなる。この他にxDrive20dとxDrive30d、M40i Mパフォーマンスが英国ではラインナップされる。
BMW最新の直列6気筒3ℓツインターボ・ディーゼルエンジンは、4400rpmで330psの最高出力と、比較的ナローバンドに感じられる1750rpmから2750rpmの間で、69.1kg-mの最大トルクを発生。エンジンはフロントに縦置きされ、8速ティプトロニックATと組み合わされる。新しいX4は全てのモデルで駆動力が変化する4輪駆動システム、xドライブを搭載する。
現時点で最も高性能なM40d Mパフォーマンスは、0-100km/h加速を4.9秒でこなし、最高速度は、249km/hでリミッター制御。燃費は16.9km/ℓ、二酸化炭素の平均排出量はNEDC(新欧州ドライビング・サイクル)で173g/kmと公表されている。
その進化ぶりを確かめてみよう。