SUVクーペ 新型BMW X4に試乗 2代目に進化 優れたオールラウンダー
公開 : 2018.07.05 12:10 更新 : 2018.07.05 13:12
従来以上にバランスの高い走り
フロントシート周りは基本的にX3と変わらないから、頭上や膝前の空間にも不足は感じられない。リアシートは座面が低く下げられ、従来モデルのX4より明らかに広くなっており、ファミリーカーとして日常的に家族を乗せても、不満は出ないだろう。
自動で開閉する大きなテールゲートは、開口部は広いものの、床面は比較的高い位置に感じられる。ラゲッジスペースは従来モデルよりも25ℓ大きく、525ℓになった。40:20:40で分割できるリアシートの背もたれを倒せば荷室の床はフラットになり、1430ℓにまで広がる。
市街地での移動や、郊外の道でのドライブなどの面でも、新しいX4は明らかに従来モデルよりもバランスに優れており、訴求力も増していると思う。BMWの新しいプラットフォーム、CLAR(Cluster Architecture:クラスター・アーキテクチャ)を採用し、フロント周りは完全な新設計。サスペンションは新しいダブルウイッシュボーンに生まれ変わり、前後の重量配分も50:50に整うことで、極めて高次元のステアリングレスポンスと、向上したボディコントロール、安定した乗り心地を提供している。
この優れた路上での素性に加えて、X4には、リアアスクル内に備わったプラネタリーギアを使用して、両輪の駆動力を最適に制御する4輪駆動システムを搭載。優れたトラクションを提供することで、突出したハンドリング性能を備えている。
車重が重く、車高も高いクルマでありながら、タイヤのスキール音を発することもなく、高速でのコーナリングを楽しむことができるのだ。