ヤナセ・クラシックカー・センター開所 百年企業が示す価値ある旧車の創造とは
2018.07.05
ヤナセの本気と底力を感じさせる、広大なボディファクトリー
BPファクトリー
プレス一行が最初に案内されたのはBP(Body Repair & Painting)ファクトリー。フェラーリをはじめとした欧州各メーカーの認証に加え、テュフ・ラインランド・ジャパンによってスチール&アルミ補修対応鈑金塗装工場として最高水準である「プラチナ」認証を取得しているという。
十数台は同時に作業できるほどの広い工場、取材時の鈑金工場は高年式のメルセデスやマクラーレンといった車両が作業中だったが、クラシックカーの鈑金作業もこの工場で行われるとのことだった。
長いクルマにも対応
続いて紹介されたのが塗装ブースが並ぶ工場の一角。600プルマンなど、ショーファード・リムジンの全塗装にも余裕で対応できる奥行き9mクラスの塗装ブースをはじめとして合計で6基の塗装ブースを備えており、高品質な焼き付け塗装に対応している。
塗料メーカーの持つ情報と最新技術がレストア事業を支える
ヤナセ・クラシックカー・センターの塗装工場では、世界の自動車メーカーが採用するアクサルタ・コーティング・システムズ社のスタンドックス・ブランドの水性塗料を用いた、高品質で低公害の塗装ソリューションを導入している。
本国メルセデス・ベンツ・クラシックセンターと共同で補修塗装技術者向けのマニュアル作成も行っているアクサルタ社だけあって、クラシックカーの高品質な補修塗装に関してのノウハウも豊富だ。
当時の塗料のデータを保有していることはもちろん、最新の多角型分光測色機を用いた色調の判定なども行っており、より信頼性の高い調色が可能となっている。