新型車カローラ・スポーツ ハイブリッド/ターボ公道試乗 AVSの評価は?
公開 : 2018.07.07 18:40 更新 : 2021.01.28 16:58
標準サスペンションの走りは?
標準サスの操安性も変わらない。225/40R18を履くG Z系に対して、Gは205/55R16を履くせいもあって操舵反応が多少ルーズになるが、それが悪い印象を与えるタイプの操縦性でもない。やはりコンパクトクラスではグランツアラー志向のハンドリングである。
「全車速型ACC」と「半自動操舵型LKA」を用いた高速ツーリングも好感触。とくにLKAは逸脱抑制制御と走行ライン制御の二段構えで、とくに走行ライン制御に入った時の車線保持能力と安心感に優れている。車線認識精度も含めて国産車としてはトップレベルであり、高速ツーリングでの強力な武器のひとつとなっている。
なお、標準サスを硬柔で言えばAVSのコンフォートとノーマルの中間くらいの設定。AVSのコンフォートに比べるとちょっと硬めだが、路面の細かな凹凸の吸収に優れているため、乗り心地の質感では上回っている。
パワートレイン周りの騒音は同クラスでは穏やかであり、ハイブリッド、ターボともに全開加速でも圧迫感は少ない。反面、相対的にロードノイズが目立つ。クラス相応という言い方もできるが、全体的に走りの質感が向上しているため、少々取りこぼし感を覚えてしまう。