新型車カローラ・スポーツ ハイブリッド/ターボ公道試乗 AVSの評価は?
公開 : 2018.07.07 18:40 更新 : 2021.01.28 16:58
ハイブリッド車/1.2ℓターボ車の走りは?
1.8ℓハイブリッド+リダクション機構付きTHS II
ハイブリッド車のパワートレインの印象は大まかにはプリウスと共通だが、エンジンの使用回転域が狭まったように感じられた。
エンジン稼働時の常用回転域を高めに設定しながら急加速時のエンジン回転上昇を抑え、加速とエンジン反応の一致感を高めた感覚だ。また、スポーツSモード(+)を選択しても、無駄に高回転を使用している感覚は少なく、小気味よい加減速反応とペダル操作と連携したエンジン制御感が特徴。CVT嫌いのドライバーには微妙なところもあるが、ハイブリッドの長所を損なわずに内燃機車的な味を加味したわけだ。
1.2ℓターボ+CVT(10速スポーツシーケンシャル・シフトマチック)
CVTを用いるターボ車の変速制御も同様である。だからといって露骨にステップ変速制御をしているわけではない。速度とエンジン回転数の関係を示す車速線で例えるなら、アクセル操作に応じて大きな屈曲なく連続的に傾斜を変化させていくような制御。速度とエンジン回転数にリニア感があるので、トルクに乗せた力強さも表現できている。
CVTをはっきりと意識させられるのは全開全閉のような極端なアクセルコントロールをした時くらいだが、そういった走り方で変速の小気味よさを感じたいなら10速マニュアル変速を用いればいい。なお、10速マニュアル変速機能はターボ車のみに採用されている。