1~6月の登録車1位はノート 日産の首位、何年ぶり? 「2018年6月に売れた日本車」
2018.07.09
2018年6月 車名別 販売台数ランキング
1位 ホンダN-BOX 2万682台
2位 スズキ・スペーシア 1万3450台
3位 トヨタ・アクア 1万1638台
4位 日産ノート 1万1321台
5位 ダイハツ・タント 1万1147台
6位 ダイハツ・ムーヴ 1万464台
7位 日産デイズ 1万260台
8位 トヨタ・プリウス 9957台
9位 スズキ・ワゴンR 9500台
10位 日産セレナ 9244台
11位 ダイハツ・ミラ 9114台
12位 トヨタ・ルーミー 8178台
13位 トヨタ・カローラ 8053台
14位 ホンダ・フィット 7805台
15位 トヨタ・ヴィッツ 7768台
セレナ、アテンザ、カムリが伸びる
月間の乗用車の車名別ランキングでは、“軽高登低” の動きが続いている。トップに立ったのは昨年9月に全面改良を実施したホンダN-BOXで、前年同月比17.2%増の2万682台の販売を成し遂げて10カ月連続での首位に輝く。続く第2位には同53.6%増の1万3450台を販売した新型スズキ・スペーシアが、第3位には4月に一部改良を行って同1.6%増の1万1638台を成し遂げたトヨタ・アクアが位置。トップ3の顔ぶれは、前月と同様だった。また、第4位にはe-POWERモデルの販売が好調な日産ノートが、第5位には昨年12月に一部改良を実施したダイハツ・タントが入る。トップ10で見ると、登録車は4車種で、残り6車種が軽自動車。この比率になるのは、8カ月連続である。
注目のニューモデルの動きを見ていこう。3月にe-POWERモデルを追加した日産セレナは前年同月比27.5%増(9244台)を成し遂げて第10位に、コンパクトトールワゴンの定番モデルとして地道な人気を誇るトヨタ・ルーミーは同21.1%増(8178台)で第12位、トヨタ・タンクは同10.2%増(6841台)で第19位に位置。6月末に5ドア・ハッチバックのスポーツを追加したトヨタ・カローラは同4.2%増(8053台)で第13位に、やはり6月末にフル・モデルチェンジを実施したトヨタ・クラウンは同42.6%増(4216台)で第31位につける。
5月に安全性の強化など一部改良を図った三菱eKは同20.0%増(4248台)で第29位に、新ジャンルの小型クロスオーバーワゴンを謳って昨年12月にデビューしたスズキ・クロスビーは月販目標の2000台を上回る2954台を記録して第41位に、6月に7人乗り仕様を追加した新型3列シート・クロスオーバーSUVのマツダCX-8は月販計画1200台の約2.4倍となる2918台を販売して第42位にランクイン。また、6月に安全性能のさらなる向上などを図ったスバル・レヴォーグは同213.3%の大幅増(2284台)で第44位に、6月に性能や質感の大幅向上を実施したマツダ・アテンザは同285.3%の大幅増(1468台)で第53位に、昨年7月に全面改良したトヨタ・カムリは同6795.2%の大幅増(1448台)で第56位に、3月に発売した新型クロスオーバーSUVの三菱エクリプス クロスは月販目標1000台を上回る1085台を販売して第61位に、5月にSKYACTIV-D 1.8を新搭載するなど大幅改良を図ったマツダCX-3は同125.6%の大幅増(1085台)で第61位に入った。
2018年上半期 このクルマが売れた
2018年上半期の車名別ランキングにも触れておこう。トップに立ったのは軽自動車のホンダN-BOXで、前年同期比20.1%増の12万7548台を達成して2年連続での首位に就く。続く第2位には、昨年の10位から大きく順位を上げたスズキ・スペーシア(7万9718台)が位置。第3位にはダイハツ・ムーヴ(7万4109台)が入り、トップ3を軽自動車が独占した。
登録車では、e-POWERモデルが販売を牽引する日産ノートが第4位(7万3380台)で最高位。日産車が同期で登録車のトップに立つのは、1970年上半期で首位となったサニー(B110。1970年1月デビュー)以来、実に48年ぶりだ。トップ10を一覧すると、HV専用またはHVをメインに据えた登録車が4車種で、残り6車種が軽自動車。ユーザーの低燃費志向、そして節約志向は依然として続いているようである。