フェラーリ・レーシング・デイズ 富士2018 オフィシャル・イベントは大盛況 写真44枚

2018.6.30-7.1

恒例となったフェラーリ・レーシング・デイズが、富士スピードウェイを舞台に行われました。フェラーリ・チャレンジ・レースから歴代F1マシン、FXX-Kなどが駆け抜け、新旧の貴重なモデルも多数展示されるなど、ファンにとって至福の2日間となりました。

text:Kazuhide Ueno(上野和秀)
photo:Kazuhide Ueno(上野和秀)、Ferrari Japan(フェラーリ・ジャパン)

フェラーリ本社主催のオフィシャル・イベント


フェラーリ・レーシング・デイズはその名のとおり走行プログラムを中心としたトラック・イベントとしてマラネッロのフェラーリ本社により世界各国で開催されている。日本で昨年は70周年記念イベント開催のためお休みになってしまったが、2018年は富士スピードウェイに舞台を移して開かれた。

今年はエンツォ・フェラーリ生誕120周年にあたり、今回のフェラーリ・レーシング・デイズ は「Living Your Dreams」をテーマに、オーナーそしてファンそれぞれの夢に溢れた2日間とされた。全国から500台ものフェラーリと5000人以上のオーナーとファンが富士スピードウェイに集まり、イタリアのトスカーナを思わせる高い空が広がる快晴のもとで盛大に繰り広げわれた。

メインはレーシング・コース

レーシング・デイズの名のとおり、コースでは様々なトラック・プログラムを用意。主役ともいえるフェラーリ・チャレンジは、アジアパシフィック・シリーズのラウンド4として2レースの予選・決勝が行われた。ここでは37台が挑み、そのうち日本からのエントリーは11名を数え、ジェントルマン・レースならではのクリーンなバトルが繰り広げられた。全国から集まったファンはフェラーリのDNAであるレースの世界観をチャレンジ・レースで堪能したに違いない。

このほか個人オーナーが所有するフェラーリF1マシンが駆け抜けるF1クリエンティには、栄光の足跡を刻んできたF1-89(640)、 412 T2、F2004、F2005、F2007、F2008、F10、F150° Italiaの8台が参加し、12気筒から8気筒までの官能的なフェラーリ・サウンドでギャラリーを酔わせた。

オーナーがテストドライバーを勤めるFXX-K EVOから599XX、FXXによるXXプログラムも行われ、究極のサーキット用マシンならではといえる豪快な排気音を響かせながらサーキットを駆け抜ける姿は、終始注目を集めていた。

特別展示も見逃せない

レーシング・コースでのプログラムのほか、ピットに設けられた「フェラーリ・ショールーム」では、日本限定で10台のみが製作されたJ50が特別展示されたほか、テーラーメイドで製作された特別なGTC LUSSOを始め、現行モデルが一堂に並べられた。

フェラーリ・クラシケのブースでは、マラネッロでフルレストレーションが行われた250GT LWB ベルリネッタ TdFと、275GTBショートノーズが展示され、フェラーリの歴史を感じさせる華麗な姿に終始カメラが向けられていた、

パドックでは「ドリーム・コレクション」と題し、288GTO、F40F50、エンツォ・フェラーリ、599GTO、ラフェラーリ、F12tdfなどのプレミアム・モデルが展示され、注目を集めていた。このほか希少な70周年記念テーラーメイド・モデルも一堂に並び、フェラーリ・ファンにとっては夢といえる光景が広がった。

488ピスタも披露

3月のジュネーブ・ショーで発表された488ピスタが、フェラーリ・レーシング・デイズ 富士 2018で早くも日本初公開された。6月30日のオフィシャル・ナイトパーティでアンベールされ、翌7月1日から一般公開された。フェラリスティにとって憧れの1台だけに、終始人波と歓声が途切れることは無かった。

488ピスタの詳細については「解説 フェラーリ488ピスタ 写真25枚 FRDで日本初公開」をご覧ください。

フェラーリ・レーシング・デイズ 富士2018は、素晴らしい役者と好天に恵まれフェラーリの魅力を改めて確認することができた。パドックを埋め尽くした全国から集まった跳ね馬とそのオーナーたちも、フェラーリの世界を存分に楽しんだに違いない。

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