ジャガーIペースEV400 試乗 ブランド初の純EV 新しいジャガーらしさ
公開 : 2018.07.13 10:10 更新 : 2018.07.13 12:20
インテリアは広く秀逸な仕上がり
そして、日常的な存在でもある。デザイン面では、エクステリアよりもインテリアに注目するべきだろう。ここ数年のジャガーで最高のできだ。冴えないウッドパネルにはうんざりさせられたが、幸いにもこれはオプション。レーザーと金属製パーツのフィニッシュは美しく、TFTモニター式のメーターや、ダッシュボードに収まる2面のタッチスクリーン・モニターも素晴らしい。
しかし、インフォテインメントシステムは近年のジャガー・ランドローバー社製のプレミアムモデルに搭載されているものと同じもので、使用感にはイライラさせられる。さらに、このタッチスクリーン・モニターの下には、安っぽく見えるプラスティック製のボタンが並び、せっかくの雰囲気を壊している。
だとしても、車内は広々しており、大人4人でもまったく問題はない。後部座席に座った際の、フロントシート下の足元の空間にはもう少し余裕がほしいとも思ったけれど。
乗り心地は快適といえるほど柔らかい反面、コーナー入口でのボディロールも抑制が効いており、まったく不安感がない。ボディの動きの躾には、若干雑なところがあることにも気付いてしまった。
唯一、どうしても消えない疑念が、実際の航続距離。WLTP法(乗用車等の国際調和排出ガス・燃費試験法)で479kmとジャガーは主張している。
今回のテスト車両は最上級モデルで、エアサスペンションを装備していた。通常のコイルスプリングの乗り心地に関しては、機会を改めたいと思う。