デンドロビウムD-1 全固体電地のスーパーEV 目標は1825ps

公開 : 2018.07.12 06:10

322km/hに向けて 風洞実験へ

後部へと開くドアとルーフは、クルマの名前にも影響を与えている。花びらのような形状は車名にもなっているバンダというシンガポールの国花から着想を得たものだ。デンドロビウムも、ランの一種だ。

322km/hでドアをロックし、軽量のルーフを閉めることは、WAEにとって技術的に困難な課題になるだろう。まだ風洞実験は実施されていないが、クルエットはコンピューター上でモデルを作って解析を行っている。

WAEはテスラのようにホイール間にバッテリーを配置しなかった。というのも、このパッケージングだとどうしても重心が高くなりすぎるのだ。結果として、モデルSの80-100kWhと比べると比較的小さい、30-50kWhのバッテリーを搭載する事になった。

インテリアのパッケージングからも苦労の跡が見える。シート間はとても離れており、乗員は狭い空間に押し込められる事になる。

驚くべき事に、このクルマのデザインは1996年まで遡る。デザイナーの名は伏せられており、「2000年代」には一度改良が加えられた。しかし、デザイナーは当時と同じく、名前を発表しない事を希望した。

なおバンダ・エレクトリクスは、米国や中国の投資家からサポートを受けており、彼らの個人的な資金で運営されている。

なお、AUTOCAR JAPANでご覧になっている方は、「すべての画像をみる」ボタンから、外部メディアの方は、記事下のリンク「『デンドロビウムD-1 全固体電地のスーパーEV』すべての画像をみる」から、ほかの画像をお楽しみいただける。

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事