マセラティ・ギブリをスクープ

公開 : 2013.03.22 13:59  更新 : 2017.06.01 01:50

マセラティは新しいBMW M5に対抗するサルーンをデビューさせる準備ができている。そのサルーンは、2015年までにその売上を現在の8倍である50,000台に引き上げる重要な役目を持つ。

写真に見るかなりカモフラージュされたプロトタイプ・サルーンのネーミングは、往年の名車、ギブリから流用される。

ギブリは、今年の後半に発売が開始される予定だが、その前の4月21日から開催される上海モーターショーでデビューする。9月のフランクフルト・モーターショーでのデビューも議論に上ったが、それは却下された。

ギブリは、マセラティのラインナップにおいて、新しいクアトロポルテと、グランツーリズモ、グランカブリオに加わるモデルだ。そして、SUVであるレヴァンテが来年に、アルファ・ロメオ4Cベースの新しいスポーツカーが2015年に加わり、マセラティのフルラインナップが完成することになる。マセラティは、これらのモデルの追加によって、セールスが現行の6,288台から50,000台になることを期待している。そして、ギブリはその重要なプレーヤーとなるのだ。

ギブリは、BMW M5、ポルシェパナメーラジャガーXFRなどのモデルのライバルとなる。エンジンはツインターボのV6とV8ガソリンおよびマセラティ初のディーゼル・エンジンが積まれる。ツインターボV6ディーゼルは、5シリーズ、パナメーラ、アウディA6のハイ・パフォーマンス・ディーゼルに対抗することとなる。

駆動方式はRWDで、4WDはオプションとして用意されるようだ。

デザインは、高名なデザイン・コンサルタント、ロレンツォ・ラマチョッティの指揮のもと、マセラティ社内で設計されている。

M157というコードネームを持つギブリは、クアトロポルテのプラットフォームの縮小版を使用する。5シリーズと同等にするため、その全長はクアトロポルテよりも300mm短い4900mm。クアトロポルテとギブリはサブフレームや電気式サスペンションなど多くのコンポーネンツを共有するが、ギブリはクアトロポルテよりもよりアグレッシブなクルマとするため、シャシーまわりは再調整されている。

また、全長5020mmの旧クアトロポルテに対しても、ギブリは新しいリア・ホイール・ドライブ・プラットフォームが採用されたため、リアのレッグ・スペースは旧クアトロポルテと同等であるという。

エントリー・レベルのモデルは、フェラーリ製の3.0ℓV6ツインターボを搭載する。そのパワーは416bhp、トルクは56.2kg-mだ。トップ・モデルはクアトロポルテにも搭載されている3.8ℓダイレクト・インジェクションのV8ツインターボで、クアトロポルテでは523bhpを発揮するが、ギブリ用は480bhpにデチューンされるという。

ディーゼル・エンジンについてはまだ多く知られていないが、クライスラー300やジープ・グランド・チェロキーなどフィアット・クライスラー・グループで採用されている3.0ℓV6のターボ・バージョンとなる模様。

すべてのエンジンには、パドル・シフトを備えたZF製の8速オートマティックが装着されることとなる。

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