フォルクスワーゲン・アップGTI 予想を大きく上回る反響
公開 : 2018.07.16 06:10
初代ゴルフGTIとスペック比較
アップGTIの1.0ℓ3気筒の直噴ターボは5000回転で115psを発生。これは595の1.4ℓ4気筒ターボと比べると30ps小さいが、アダムSの1.0ℓ3気筒ターボとは同等だ。アップGTIは997kgと軽量で、パワーウエイトレシオは1.15ps/kg。加えて2000-3500回転で20.3kg-mのトルクを発生する。
一方の初代ゴルフGTIは、1.6ℓ4気筒の自然吸気マルチポイントインジェクションエンジンを搭載して、110ps、14.4kg-mと今考えれば平凡だ。しかし、車重は810kgで、パワーウエイトレシオは1.35ps/kg。
アップGTIのエンジンは、エントリーレベルのゴルフにも用いられるもの。アイドリングストップ機構やエネルギー回生システムの他にも、ガソリン微粒子捕集フィルターを搭載することで、WLTP(乗用車等の国際調和排出ガス・燃費試験法)の排出基準に適合している。
その他の専用装備に、サウンド・アクチュエーターがある。これはエグゾーストノートを合成する機能で、ドライバーは999ccを超えたサウンドを味わうことができる。
ミッションは近接したギア比の6速マニュアルで、前輪を駆動する。0-100km/h加速は8.8秒、最高速は196km/hだ。これに対し、オリジナルのゴルフGTIはそれぞれ9.0秒、182km/hである。
当然、足回りにも手が加えられている。前マクファーソンストラット、後トーションビームの組み合わせは標準と変わらないが、専用レートのスプリングとダンパーが採用され、他のアップに比べて最低地上高は15mm低くなっている。