試乗 ボルボXC40 T3 初の3気筒エンジン、4気筒しのぐ存在か

公開 : 2018.08.01 10:10

標準サスペンションはイマイチ

今回のXC40の乗り心地やハンドリングは今まで試乗した個体よりやや劣るのが残念だ。今までわれわれがテストしたRデザインとファーストエディションにはスポーツサスペンションが装着されていた。これはボディコントロールとハンドリングのバランスが素晴らしかった。しかし、モメンタムやインスクリプションを選択すると通常のスプリングとパッシブ式ダンパーが装着される。オプションでアダプティブダンパーも用意されるが、このテストカーには装着されていない。

スタンダードなサスペンションでは、スポーツサスペンション装着モデルほど甘美な走りは得られない。ボディコントロールに関してもタウンスピードでは問題ないものの郊外や高速道路ではやや不満が残る。高速コーナーではややロール量が大きいのだ。さらに残念なことに、ダンパーの減衰力が弱いため荒れた路面では上下に揺さぶられがちになる。

XC40のインテリアは下位グレードであっても依然として魅力的で上級志向だ。われわれのテストカーにはオプションのレザーシート、インテリセーフ・プロ、パノラミック・サンルーフなどが装着されていた。それらの装備のレベルや品質は素晴らしいものであったが、唯一残念なのはリアに使われる素材がフロントほど良くなかったことだ。

実用性のレベルはコンパクトSUVのスタンダードに合うものだが、飛び抜けて良いわけではない。リアシートはもう少し快適な作りにできたのではないか。

関連テーマ

おすすめ記事

 
最新試乗記

人気記事