試乗 メルセデス-AMG GT Cクーペ ライバルにはない古典的な魅力

公開 : 2018.07.20 10:40

「買い」か?

古典的な魅力 今年後半にもマイナーチェンジ

GT Cは時代錯誤な存在だが、それこそがGT Cの存在意義だ。計器類はアナログ、ボンネットはあまりにも長く、そのほとんどを凶暴なエンジンが占めている。

CがGTよりも優れているのはシャシーだ。トルクを抑えこめられるよう、より良い装備が備わり、アジリティが向上している。トラクションのすべてをコントロールしようとせず、導いていくような感覚で操作すれば、満足な走りができる。

ライバルの新型アストン マーティンヴァンテージや911 GTSはグランドツアラーとスポーツカーの中間にある。これらはもっとデリケートで、満足感が得られ、英国の道路でも苦労は少ない。残念ながら、クルマとしての洗練度でいえばGTは劣っている。

それでもこのクルマが欲しいなら、わたしからこれ以上言えることはない。それに今年後半にはフェイスリフトも予定されているので、それを待つのもありだ。中間帯でのパワーの向上やCLSに採用されているデジタルコクピットの搭載が見込まれるが、乗り心地は大きく変わらないだろう。

メルセデス-AMG GT Cのスペック

価格 12万9945ポンド(1890万円)
全長×全幅×全高 4551×2007×1288mm
最高速度 317km/h
0-100km/h加速 3.7秒
燃費 10.6km/ℓ
CO2排出量 259g/km
乾燥重量 1700kg
パワートレイン V型8気筒3982ccツインターボ
使用燃料 ガソリン
最高出力 558ps/5750-6750rpm
最大トルク 69.1kg-m/1900-5750rpm
ギアボックス 7速デュアルクラッチ

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