ルノー・ゾエ・ダイナミック・インテンス
公開 : 2013.03.23 14:22 更新 : 2017.05.29 19:22
■どんなクルマ?
ルノー・ゾエは5人が乗ることができる実用的なEVシティ・カーだ。そのスタイルは、未来的で、コンセプト・モデルのような小綺麗なラインが魅力である。
インテリアには、大きなRリンク・ディスプレイを備え、微妙なブルーのディスプレイ・ライトを特徴とする。
EUの公式テストでは、完全なチャージを行えば、ゾエは210kmの航続距離を持つとされている。しかし、ルノーによれば、冬の最悪の状況下では97km、夏でも145kmが妥当な航続距離だとしている。
■どんな感じ?
そのトルクは右足に力を込めた瞬間から最大値を得ることができる。モードは3種類用意されている。
また、歩行者にゾエの接近を知らせるために、1km/hから29km/hの間は警告音を出すZEボイスという仕組みが装備される。これは、ドライバーの意志によってキャンセルすることも可能なものだ。
速度があがるにつれ、スタート時に受けたような衝撃的な力はなくなり、バッテリーを節約するためにパワーも落とされていく。最高速度は135km/hに制限されている。
しかし、エコ・モードでさえ、そのパワーは充分で、予想外の力が発揮される。エコ・モードでは航続距離を10%の延ばすために電力が制限されているにもかかわらず、だ。
コーナリングは終始アンダーステアを示す。1468kgという重さを感じずにはいられないものの、実はその重心位置は同じプラットフォームを持つクリオよりも低い位置にあるのだ。というのも、重い22kWh、400Vのバッテリーパックは、床の下に広げて装備されているからだ。そのコーナリングでは、車輪が重たいためか、限界を越えると突然とブレークするが、その領域まで達しなければ、ミシュラン・エネジーZ-Eタイヤは柔軟な足回りをもたらしてくれる。
スタート時には130kmを約束していたバッテリーは、郊外の道路で35km走った後、残り112kmという表示に変わった。その後、激しいドライビングで23km走行した後には、残り69kmという数字を示した。さらに、比較的ゆっくりしたペースで23km走った後、残り67kmという表示となった。全体的には、ゾエが計算するよりも多くの走行距離が確保されているようだ。
■「買い」か?
実際に購入を考えても良いEVだ。しかも、今なら家庭用チャージャーについては、ルノーが25%、政府が75%を負担してくれるので、無料で取り付けることが可能だ。
ゾエの存在は、都市交通にとって大きな意味を持つ。そして、素晴らしいシティ・カーでもある。
(ジョン・シミスター)
ルノー・ゾエ・ダイナミック・インテンス
価格 | 15,195ポンド(219万円) |
最高速度 | 135km/h |
0-100km/h加速 | 13.5秒 |
燃費 | – |
CO2排出量 | 0g/km |
乾燥重量 | 1468kg |
エンジン | モーター |
最高出力 | 87bhp/3000-11300rpm |
最大トルク | 22.4kg-m/250-2500rpm |
ギアボックス | シングル・スピード |