マセラティ・レヴァンテSグランスポーツ2018年モデル 試乗 マイナーチェンジで高まる洗練度
公開 : 2018.07.26 10:10 更新 : 2018.07.26 10:47
期待通りのエンジンサウンド
430psを発生するガソリンエンジンは、クルージングスピードにおいては静かだが、踏み込んで回転数を上げれば咆哮をとどろかせる。フェラーリ製エンジンを積んだマセラティに期待する、豊かな音響を味わうことが可能だ。
改良を受けたシフトノブは些細な変更ではあるものの、操作する上での満足感は高い。サイドブレーキのスイッチは移動され、センターコンソールの上部にはドライブモード・ボタンがレイアウトされた。
オフロードモードも独立したボタンが備わったが、おそらくレヴァンテのオーナーの中には1度も押さないひともいるだろう。また制御が強くなり効率も良くなるアイスモードと、スポーツモードも備わる。スポーツモードではシフトチェンジのスピードが早くなり、アクセル開度とエンジンの回転数を管理するスロットルマップがアグレッシブに変化。エンジンノイズも大きくなる。
また、20mm車高が低くなり乗り心地も固くなる、スカイフック・スポーツサスペンションの制御を入切するスイッチも独立している。スポーツモードとサスペンションの設定を個別に設定できるから、パフォーマンスと乗り心地のバランスを選択するのも、以前より簡単になったといえる。
最後に、われわれはディーゼルエンジン仕様のレヴァンテにも試乗した。激しくプッシュしない限り、マセラティに期待するようなサウンドは得られず、走行パフォーマンスの面でもガソリンモデルにまでは及んでいない印象だった。