比較テスト プレミアムEV対決 ジャガーIペース vs テスラ・モデルS 75D

公開 : 2018.07.28 10:10

番外編:登場間近のライバルたち

今後数年のうちに登場が予定されているEVの大多数が、充電一回当たりの航続距離を402kmから499kmだとしている。このなかにはフォルクスワーゲンのIDハッチバック、メルセデスのEQ C SUVやアウディe-トロンが含まれる。しかし、これらの主要モデル以外では、さらに大胆な航続距離を主張しているものもある。

BMW Z8で有名なヘンリック・フィスカーが手掛け、来年発売予定のフィスカー・エモーションは644km以上の航続距離を誇る一方で、同じく2019年発売予定のファラデー・フューチャーFF91はその航続距離を700kmに達するとしている。


しかし、やはり最大の航続距離を主張するのはテスラのイーロン・マスクである。マスクによれば、おそらく2020年発売予定のロードスターが、200kWhのバッテリーを積んで、充電一回当たり998kmの航続距離を達成することになるという。

テスラは現在販売中のモデルとしては最大となる100kWhのバッテリーを積むが、来年リマックが生産を開始する予定のハイパーカー、C _Twoは120kWhのバッテリーを搭載するといわれている。

EVの普及には航続距離が重要視される一方で、充電時間短縮が可能なより出力の大きな充電ステーションの登場が、この状況を変えることになるかも知れない。例えば、発売時には最も先進的なモデルとなる登場間近のアウディeトロンは、150kWでの充電が可能(Iペースの場合には100kW)であり、80%充電に必要な時間はわずか30分だ。

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