ミラ・トコットに試乗 女性社員が提唱「ジワる」クルマ、開発の裏側 「かわいい」の再定義も
公開 : 2018.07.20 18:10 更新 : 2018.07.21 11:50
そもそも「かわいい」とは
同年代の女性たちを調査し、今の感覚での「かわいい」を新たに捉え直した結果、従来、考えられていたような単にボディカラーにピンク色を採用したり、加飾によって「あいくるしさ」を表現するのではなく、むしろ、加飾を抑えてシンプルにし、「素」の良さを魅力的に見せることによって表現できる感覚である、という結論に至ったのです。
女性社員チームのひとり、商品企画の担当者はこういいます。
「シンプルといっても、すっぴんではなく、ナチュラルメイクのような、さりげないおしゃれさを表現したつもりです。今の若者言葉では、『ジワる』と表現するようですが、見た目に派手さはなくても、ジワ〜ッと良さが感じられる、そんなクルマに仕上がったのではないかと思います」
たしかに、第一印象で見る者を釘付けにする個性があるかと言われれば、そうではない気はするものの、どこか親しみのわくデザインではあります。
それに「かわいい」オーラも、さりげなくまとっているような。ま、男性カーマニアからは、加飾が足りない! という声もちらほら耳にはしましたが。
なかなか一言では説明しづらいデザインではありますが、ダイハツ社内では、こんな風に表現したひともいたそうですよ。
「ココアは、クラスで一番かわいい子。トコットは、クラスで4〜5番目だけれど、親しみやすい子」。
これ、ナイスな表現ですよね(笑)