大きく変わるBTCC 古株から若手中心のレースに 新勢力、熱視線のワケ

公開 : 2018.08.18 17:10

若い勢力が台頭

「英国いちの選手権レースですからね」と語るのは、ポルシェ・カレラカップから移ってきてワークスチームのダイナミクス・ホンダに所属するダン・カミッシュ(29歳)だ。

「名を上げるにはスポーツカーレースよりも手っとり早いですからね。英国では(ポルシェ・ワークスドライバーの)ニック・タンディよりもジェイソン・プラトのほうが有名でしょう?」

地位が上がるということは、当然ながらスポンサー獲得の強力な後押しにもなる。28歳のサム・トードフは、昨シーズンはヨーロッパのスポーツカーレースで戦ったが、今年はモーターベース・フォードチームの一員としてBTCCにもどってきた。

「スポンサーにも、BTCCのほうがあってますね」と彼はいう。「GTレースよりもBTCCのほうが大きな予算がつきやすいんですよ」

かつてのスーパーツーリング規定のころにくらべて、経験豊富な名高いレーサーを雇う傾向のつよかったメーカーワークスチームの数が減ったことも、若い勢力の台頭につながったといえる。

「経験も重要ですが、最近はドライビング以外のことも大事なんです」というのは、ユーロテック・ホンダのドライバー、ジャック・ゴフ(27歳)だ。「売り込みと接待は家族がやってくれています。ワークスドライバーはそんなこととは無縁でしょうしね」

さきのサットンもこう述べている。「この頃は、レースがしたければまず評判を上げないといけませんし、BTCCを最大限利用してスポンサーを見つけないといけません。戦う環境をじぶんでととのえて、めざすところへ向けて長期的な展望をもって動かないといけないのです」

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