大きく変わるBTCC 古株から若手中心のレースに 新勢力、熱視線のワケ
公開 : 2018.08.18 17:10
F1より親しみやすいBTCC
いまのレースカーは比較的安価で手にいれやすいので、経験の浅いドライバーにとっても敷居は低くなっている。それに、若いドライバーたちのBTCCで長いあいだ戦っていく気持ちが強いということは、宣伝上も有利になってくる。
「ツーリングカーレースのドライバーは渡り者ではありません。ですから、若いドライバーにファンがつけばその先5年や10年は応援してくれるでしょう」とゴウもいう。「昔は、有能な若手が人気の的になるなんてなかったですよ。いまはほんとうに人気者になっていますね」
サットンも付けくわえる。「サーキットでやっていることがすべてではないんですよ。熱心なファンにとってのヒーローにもなれますし、BTCCの枠をこえて名をとどろかすことだってできるんです」
BTCCの若手有望株が人気をよぶ秘密は、F1と対比するとより近づき親しみやすいところにもあるだろう。スピードワークス・モータースポーツ所属のトム・イングラム(24歳)も、「とにかくみんながプリマドンナですからね」と冗談まじりに話している。
だがとにかく、彼らが脚光をあびるのは結果をのこしているからであって、たんに若いからではない。「若いドライバーはみんな速いですね」と語るのはメルセデス所属、弱冠21歳のエイデン・モファットだ。「みんなすばらしい腕をもっています。年齢なんてただの数字ですよ」