なぜテスラは値引きしない? はじめに適正価格を提示 オーナーの声は

公開 : 2018.07.28 12:10

交渉に疲れたひとへ

再生可能エネルギーの部門で働いた経験をもつラッセル・ハーパーも、持続可能な移動手段の価値を認めたひとり。いま乗っているディーゼル車からテスラモデルXに乗りかえる日を首を長くして待っているところだ。

「うちの古いディーゼルは臭いし、給油も整備もしょっちゅうなので」と彼はいう。「それもテスラにしたら解放されますし、乗ってもすごく楽しいクルマですからね」

彼は下取り車の車種はあきらかにしなかったが、テスラからの査定額は希望よりも低かったという。そして当然値引きもなかった。彼はつづける。「そんなことは気にしていません。みんな払う金額は同じという透明性のほうがだいじです。いままで、がんばって値引き交渉しては、もっと安く買ったひとがいるんじゃないかと気になって仕方ありませんでしたからね」

いずれにせよ、巨額の負債返済という逆風をものともせず使命にもとづいた販売姿勢をとっているかぎり、テスラはラッセルやピーターのような値引き交渉に疲れ果てたひとびとを満足させていくだろう。もっとも、あるいはそのうち現実に押しつぶされるかもしれないが。モデル3を1割引で欲しいひと、いますか?

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