マクラーレン600LT、675LTより速いことも 開発者に聞く、高性能の秘密
公開 : 2018.07.30 00:10 更新 : 2018.07.30 00:13
軽量化
600LTの乾燥重量は、オプションの超軽量シート(ハイパーカー・セナからの流用だ)を取りつけた場合、たった1247kgしかない。570Sより100kg軽いのだ。
この軽量化は、上方排気のエグゾースト、広範囲にわたるカーボンファイバーの採用、軽量設計のホイール、軽量のガラスやサスペンション・コンポーネントによって実現された。
570Sからの主な軽量化部分は:標準シート(-21kg);ホイールとトロフェオ・タイヤ(-17kg);エアコンの廃止(-12.6kg)である。
「このクルマは、軽量化のために実用性を少し犠牲にしています。例えばグローブボックスはありません。でも日常の使用には問題ありませんよ」とゴッダードはいう。
もうひとつの軽量化例はドアの収納ラックで、ネットに置き換えられている。
エアロダイナミクス
600LT(LTはロングテールの略)は570Sクーペより長くて低い。全体で74mm長くなり4604mmとなっている。内訳はリアアクスルの後ろが+47mm、フロントオーバーハングが+27mmだ。
新型のフロントスプリッターとサイドスプリッター、拡張されたリアディフューザー、固定式リアウイング、それにブレーキダクト一体型のカーボンファイバーフロアにより優れたエアロダイナミクスが実現されている。サスペンションは8mm低められ、トレッドも広くなっている。
その結果、600LTではダウンフォースが増加し、250km/hで100kg(フロント:リア=40:60)のダウンフォースを発生する。