英国試乗 BMW i8クーペ2018年型 フェイスリフトによる進化は

公開 : 2018.07.30 10:10

BMW iのフラッグシップカーがフェイスリフトを受けました。加速性能では911カレラSなどのライバルと同等ですが、その個性の強さではやや劣っているとの結論になりました。ただし、エコとルックスとパフォーマンスを兼ね備えている点は無視できません。

もくじ

どんなクルマ?
色褪せない未来感 バッテリーとモーターがアップデート

どんな感じ?
911カレラS並の加速性能 燃費は随一
GT寄りの特性 低速では不快な場面も

「買い」か?
エコとスピードを両立したスーパーカー

スペック
BMW i8 クーペのスペック

どんなクルマ?

色褪せない未来感 バッテリーとモーターがアップデート

このBMW i8が2014年から販売されていると思うと、奇妙な感じがする。すでに発売から4年が経とうとしているのに、今見ても未来から来たような印象を受けるのだから。

そんなi8もモデルライフ中盤になり、フェイスリフトの時期が訪れた。とはいえ、少なくとも外観上の変更点は少ない。ふたつの新色(E-コッパーとドニントングレー)と新しい20インチホイールが追加されたほか、CピラーにはCoupéと書かれたバッジが追加され、同時にマイナーチェンジを受けたロードスターと区別できる。もちろん、ロードスターのソフトトップも非常に良い出来であるのはいうまでもない。このほかにも、インテリアにはいくつかの新たなトリムが追加されている。

今回のアップデートのトピックスは、ノーズに収まるモーターと電力を供給するバッテリーである。リチウムバッテリーの容量は20Ahから34Ahに増加し、最大出力は143psまで強化された。これに小型の3気筒ガソリンエンジンが組み合わされ、合計出力は374psに達する。

バッテリーが強化されたことで、バッテリーのみの航続距離は50%増加し、満充電で55km走行できるようになった。電気モーターは2速ATを介して前輪を駆動する一方、6速ATを介してエンジンが後輪を駆動する。

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