セルジオ・マルキオンネ、FCAグループのCEO退任 健康上の理由で
公開 : 2018.07.23 11:10
後任は誰になる?
マルキオンネは来年の退任が決定していたことから、取締役会は「CEOの交代をいそぐ」という決定を下し、ブリトン・マンリーを新たなCEOに指名した。マンリーにCEOの権限を「直ちに与える」決定がなされたが、これには株主総会での承認を必要とする。
ケント生まれのマンリーは2000年にダイムラー・クライスラーに入社し、2009年にジープのCEOとなった。それと同時に彼はラムの責任者でもある。彼は就任以来、ジープの米国内での成長や欧州市場への参入を指揮してきた。
FCAは最近、2022年までの5カ年計画を発表し、アルファ・ロメオ、マセラティ、ジープ、ラムに注力する方針を示した。
これとは別に、フェラーリもマルキオンネが「特別な貢献」をしたとの声明を発表した。フェラーリの取締役会はジョン・エルカンを新たな会長に指名し、ルイス・カミレリを新たなCEOとする方針を株主総会に提案する。
エルカンはジャンニ・アニェッリの孫であり、現在はエグソールの会長兼CEOだ。マルタ生まれで63歳のカミレリは、長年フェラーリF1のスポンサーであったタバコメーカーのフィリップ・モリスの会長であった。しかし、彼はすでにフェラーリの取締役の座に就いている。