試乗 ヒュンダイNEXO(ネキソ) 未来感ある一方、価格/操舵に難
公開 : 2018.08.21 17:40 更新 : 2021.03.05 21:37
「買い」か?
個人移動の未来のために
ミライの発売から4年が経過したにもかかわらず、インフラの整備同様、水素燃料技術に対するコスト低下がごくわずかしか進展していないのは残念なことだ。
ヒュンダイによると、欧州ではすでに何百ものネキソのオーダーを受けているが、このほとんどが水素燃料に投資しているノルウェーやオランダといった国々からのものだという。英国での販売台数はごく少量に止まるだろう。ちなみに、英国でのix35の売り上げは計17台だった。
実のところ、ネキソは他のモデルのような単なる一般向け商品ではなく、収益を上げるために存在しているわけではないのだ。ヒュンダイは、未来のクリーンな個人移動を目指す上で重要な役割を果たす可能性のあるパワートレインとして、水素燃料技術を発展させたかったのだ。
これを考えると、ネキソは今日の市販車の中でもっとも重要な存在と言えるかもしれない。しかし、これが購入を決める理由として不十分だというのも事実。
ヒュンダイはアウディとともに、燃料電池技術の収益化を進めている。二社は2025年までに、燃料電池パワートレインのコストを半分に、最終的な燃料電池車のコストの30%削減を目指している。これと合わせてインフラの整備が進めば、燃料電池車も合理的な選択肢のひとつとなるだろう。