追悼 セルジオ・マルキオンネ 画像で振り返るその人生 前編

公開 : 2018.07.27 11:10

フィアットのCEOに就任(2004年)

マルキオンネはそれほど早くCEOに就任する予定ではなかった。しかし、フィアット創業者であり会長のウンベルト・アニェッリが69歳で亡くなったのをきっかけとする一連の出来事により、彼の昇進が決まったのだ。これは彼の52歳の誕生日のわずか数週間前のことであった。

取締役会はフェラーリのルカ・ディ・モンテゼーモロを指名した。しかし、この決定は会長就任を目論んでいたジュゼッペ・モルチオCEOを激怒させ、彼の辞任につながった。結果的に、取締役会はマルキオンネをCEOの座につかせたのだ。

彼はCEOに就任すると、「わたしは鈍ったものを修復するのが好きなのです。フィアットは改善を必要としています」と語った。彼の予測は的確であった。2004年当時、2世代目パンダは登場から1年であったが、他のセイチェントやプントなどは1990年代後半から大きな変更が加えられていなかった。フィアットは欧州の小型車市場において完全にシェアを失う危機に直面していたのだ。

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