追悼 セルジオ・マルキオンネ 画像で振り返るその人生 後編
公開 : 2018.07.27 19:10 更新 : 2019.05.04 13:03
各所で波紋を呼ぶ出来事も
確固たる信念を持ち、歯に衣着せぬ物言いをすることから、彼の在職中数々の波紋を呼ぶ出来事もあった。しかし彼の透明性や粘り強さは、自動車業界の他のCEOとは一線を画すものであった。
2011年、彼はジープ・コマンダー(写真)について「人類の消費生活にあっていない」と評した。「しばらくの間販売したが、わたしはなぜひとびとがこのクルマを買うのかわからない」といった。
2014年、彼は完全電動の500eを買わないよう要請した。カリフォルニアの排出ガス規制に適合させるだけのために開発したものであり、1台売れるごとに1万4000ドル(155万円)の赤字となるとのことだ。
フェルディナンド・ピエヒからのアルファ・ロメオ買収の提案を拒否し、フォルクスワーゲンはセアトの再建に注力すべきだとコメントした。また、彼はアウディに対してQ2とQ4の名称を売却することを拒否していたが、のちに譲歩している。