追悼 セルジオ・マルキオンネ 画像で振り返るその人生 後編
公開 : 2018.07.27 19:10 更新 : 2019.05.04 13:03
独特の経営手法
マルキオンネの経営手法は目を見張るものがある。彼は週7日間働き、欧州と北米を毎週のように行き来した。休日には海外へ出かけ、ともに働く人材を探し回っていた。ライバルたちは、マネージャーやエグゼクティブを即座に解雇する彼を非情だと非難した。一方、彼は健康面に問題を抱えるようになっていた。
2018年6月26日に行われたセレモニーでカラビニエリの代表に新型ジープ・ラングラーの鍵を手渡すと、「わたしはもう限界だ。非常に疲れた」と語ったという。セレモニーの最中、彼は父親がカラビニエリで働いていたことを語った。そしてカラビニエリについて「わたしと同じく、真面目で、誠実で、義務感を持ち、サービス精神に溢れる」と評価した。これが彼が最後に公の場に姿を表す機会となった。