試乗 ホンダN-VAN(エヌバン)、NA/ターボを評価 N-BOXと価格比較も
公開 : 2018.07.31 06:10
100kg積載で試乗(NA)
NA仕様(写真黒)の試乗車の荷室を見れば段ボールが8つ。都合100kgのペットボトル水が積載されている。リアルな使用環境での試乗という心配りである。
最大積載は350kgなので100kgくらいは余裕で捌けなければ困るのだが、試乗印象は余裕が「ない」と「ある」の間で微妙。
「ない」のほうはトルクウェイトレシオが示すとおりで、流れに乗せた発進加速や穏やかな登坂でも5000rpm以上を頻繁に使う。空荷のMT車にも試乗したが、余裕のなさは同じで、そこにシフトの手間が加わる。速度変化や加減速に合わせて変速が忙しい。
「ある」のほうは穏やかな流れに乗った中速巡航や緩加速時の印象。そんな状況でも4000rpmくらいは常用レンジとなるが、2000rpm台の緩やかな回転変化を基本としているので、余裕があるようにCVTが上手に錯覚させてくれる。ドライブフィールより実用燃費向上が目的の制御と思われるが心理的にもメリットがある。
もちろん、実態は「ない」である。例えば、高速道路のACC100km/h巡航では緩やかな登坂でも速度維持が難しく、追従時も前走車が加速すると付いていけないこともままある。