センチュリーの後部座席に乗ってみた 感じた独特な立ち位置 運転手の感想も
2018.07.30
さっそく、後部座席に乗ってみた
いよいよセンチュリーの後席同乗体験である。
今回のドライバーは、トヨタ自動車で役員車の担当ドライバーで、センチュリーのステアリングを日常的に握るひとりだ。
早速、わたしが乗り込もうとすると、迅速かつていねいな動きで後席ドアを開いてくださった。わたしが着座したのは、メインとなる左側シートである。
センチュリーの後席自体の広さや基本的な機能は、左右共通だが、歩道側やエントランス前となる助手席側の後席は、エグゼクティブがメインに使うスペースとなる。
このため電動オットマンや肩から腰まで押圧することでリラックス効果を狙ったリフレッシュシートなど専用装備が追加され、最も快適なシートとなっている。前席を前に押し出すと、そこはファーストクラス並みといえよう。車内でも上着の脱着が楽々とできるほどだ。
滑るように走るセンチュリーの車内は、まさに動く応接室。たっぷりとしたソフトな座り心地のウール地のシートは、贅沢なソファーを連想させ、乗員を優しく支えてくれる。
ドライバーに新型の感想を伺うと、「運転はしやすく、パワー面もV12に全く引けを取らない」とのこと。その会話が、まるでドライバーと向き合っているような感覚で行えたことも、圧倒的な静けさを示している。
世界中に様々なショーファードリブンがあるが、まずそれらが乗員の心を捉えるのは、その豪華さだろう。
ただセンチュリーは異なり、正直、華やかさは薄い。そのかわりに、誰もが安心感を覚えるくつろぎの空間が広がる。これも日本ならではの高級車、センチュリーの美徳だろう。