Dセグメント、どれが魅力? Cクラス/3シリーズ/A4/ジュリアに試乗
公開 : 2018.07.31 19:40
ジュリア・スーパーの評価は?
「今回の4台を並べてみると、ジュリアのデザインだけがはっきりと違う。アルファ・ロメオのスタイリングってこうじゃなきゃいけないよね」
今回のジュリア・スーパーは明るいベージュの主体のインテリアに関してもドイツ勢と印象が異なる。曲線を上手く使ったエクステリアは女性的にも映るが、革やファブリックにリアルウッドを組み合わせたインテリアはボルボ等にも通じる建築的な匂いがする。
「ジュリアは以前試乗会でもドライブしているんだけれど、今回ドイツ車と一緒に試乗してみると、あらためてステアリングの感触にびっくりさせられた。とにかくステアリングのレシオがクイックだし、パワステはものすごく軽い、しかもスプリングも柔らかめだからけっこうなロールを許容する」
ステアリングがクイックで初期応答が鋭いのはアルファの伝統ともいえる味付けだが、FR化されたジュリアはそこにたっぷりとしたストローク感がプラスされている。このためステアリングのアクションが大きいとグラッと一気にロールしてしまうが、一旦ロールして姿勢が決まるとそこからステアリングをグイグイと切り増していってもリニアに回頭してくれる。
これはFFレイアウトだった時代のフラッグシップ・アルファにはなかったジュリアの特徴と言える。クイックで懐の深いハンドリングという点では、1960〜70年代の先代ジュリアを彷彿とさせる部分もある。
「初めて手に入れた輸入車がジュリア・クーペだったくらいだからアルファ・ロメオは嫌いじゃない。できればこのデザインのままジュリア・クーペを出してほしいな。エンジンもターボ過給の立ち上がりがはっきりしていて、スロットルで操る楽しみがる。これもドイツ車にはない個性だと思う」