フォルクスワーゲン、ジェッタ4ドア・クーペを計画

公開 : 2012.03.17 11:26  更新 : 2017.06.01 00:54

フォルクスワーゲンは、ヨーロッパ市場で次々とラインナップを充実させているが、それと同時に中国と北米市場向きに第2の4ドア・クーペを用意しているようだ。最近フェイスリフトが行われたCCの下のモデルとなる、第7世代のジェッタの用意が出来ているというが、それにはサルーンとエステートに加え、3つめのボディ・バリエーションとして強力モデルが考えられているという。

第2世代の新型ビートルを作っているメキシコのプエブラ工場で生産されるだろうそのモデルは、内部的にはSC(スポーツ・クーペを意味する)の名前で呼ばれている。

新車を計画するヴォルブスブルグの関係者によれば、2011年のデトロイト・モーターショーで発表されたNCC(ニュー・クーペ・コンセプト)に基づく、ジェッタ2ドア・バージョンは、アメリカ市場からはあまり評判がよろしくなかったという。そこで、4ドア・クーペ・バージョンが計画されたという。

「ジェッタの、よりスポーティでスマートなバージョン、つまり小さくて手頃なCCのような市場が大きくなっていくだろうと、われわれの調査で判明した。個性的なスタイリングではあるが、実用的な面から4ドアを持つモデルが求められているのだと。」

フォルクスワーゲンの発表によれば、889,945台のジェッタ・ベースのセダン・モデル(中国市場でのラヴィダとニュー・ボラを含む)が2011年には販売された。その数値は2009年の677,793台から見れば、約30%の伸びである。

今年後半に発表される第7世代の3ドア・ゴルフと既存のシロッコ、そして第2世代のニュー・ビートルによって、フォルクスワーゲンのトラディショナルなクーペ・セグメントは完成される。

SCは、去年のジュネーブ・モーターショーで発表された第3世代のセダン・バージョンのアウディA3や、北京モーターショーで発表される新しいCLCとライバル関係になろう。

SCは、スタンダードなジェッタ・サルーンに対して、より角度の付いたフロント・スクリーンや、丸まったボディ・ライン、そしてノッチバック・スタイルが特徴だ。そして、アウディA3と同じようにMQBプラットフォームを使用する。

2015年には英国市場にも導入されることになろう。価格はアウディA3のガソリン・ターボと同程度の価格まで下げられるはずだ。また、エンジンは、メキシコのシラオ工場で造られることとなる。

SCは、より大きく豪華になる2015年に発表予定のニューCCと並行して販売されることになる。

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