アストン マーティンDBSスーパーレジェーラ 初試乗 DB11との違いは

公開 : 2018.08.06 10:20  更新 : 2018.08.06 13:07

世界最高水準の速さとハンドリング、ドライビングの一体感を獲得したという、フラッグシップモデル、アストン マーティンDBSスーパーレジェーラ。グランドツアラーとして、速さだけではない、アストン マーティンらしい味わいも高次元で獲得した最新モデルを、ドイツ南部で確かめました。

もくじ

どんなクルマ?
なくてはならないモデルたち
次の100年を見据えたモデル展開
どんな感じ?
V12の真の実力を発揮
DB11とのつながりを感じる車内
812スーパーファストを凌駕する中間加速
すべての道を喜びに変えてくれる
「買い」か?
幸せを運ぶアストン マーティン
スペック
アストン マーティンDBSスーパーレジェーラのスペック

どんなクルマ?

なくてはならないモデルたち

フォルクスワーゲン・ゴルフが存在しない自動車市場とはどんなものだろうか。あるいはメルセデス・ベンツCクラスポルシェ911BMW 3リシーズにレンジローバーなども。とても寂しいものになってしまうだろう。

そのセグメントにおいてポジショニングを確立し、他に影響を与えるようなモデルの場合、もはや作り続けることは義務のように感じているエンジニアもいるだろう。まるで空気や水のように、無くてはならない存在として。

また自動車メーカーにとっても、それらの象徴的なモデルを更新し続けていくことこそ、企業としての責務のひとつに感じているはず。多くの車種が存在する自動車業界にとって、原型であり、水準であり、道標でもある、不可欠なモデルだと思う。

前置きが長くなったが、アストン マーティンのみが生み出すことができる、大きく、速く、美しく、ソウルフルでスポーティな魅力に溢れたGTクーペはどうだろう。偉大なメルセデス・ベンツとの提携を進めてはいるけれど。

今のところは、まだ、そこまでの存在とはいえないと思う。しかし、この12気筒エンジンを搭載した最新のフラッグシップモデルが、そうなり得る素質を持っていると、今回のDBSスーパーレジェーラを運転しながら感じた。これほどまでに、際だって素晴らしい仕上がりを得たモデルを運転したのは、初めてだったからだ。

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