試乗 新型スズキ・ジムニー(JB64)、ONとOFFの走りは? シエラ(JB74)と乗り比べ
公開 : 2018.12.29 18:10
高まった接地感/走破性
本格オフローダーをオンロードで走らせると、ステアリングのギア比がスローなゆえに切り遅れたり、はたまたセルフセンタリングが弱くて戻しでも遅れてしまったりというあたりも気になるものだが、ジムニー/ジムニーシエラはちょっと慣れればどうってことないぐらいだった。
ジムニーの5MTではオフロードコースも走行した。こういった試乗でたまに訪れるコースだが、ジムニーは接地感が一際高く、路面を確実に噛みしめながら安心してズンズン進んでいける。ステアリングから伝わってくるフィーリングも正確性が高くて走りやすかった。
4WD-Lに入れると、ESPを利用したブレーキLSDトラクションコントロールが作動。滑りやすい路面やモーグルなどで浮いてしまうタイヤが空転を始めると、そこにブレーキをかけて対向するタイヤの駆動力を確保するシステムは想像以上に有効。LSDなしでも高い走破性をみせつけていた。
じつは少し前に新型Gクラスでも同コースを走ったのだが、キャンバー路と呼ばれる左右に大きく傾く場面ではトレッドがモノを言うようで、ジムニーはGクラスほど攻められなかった。