リスター・サンダー 市販仕様の名称「LFT-666」に ジャガーFタイプがベース

公開 : 2018.08.06 12:10  更新 : 2019.03.15 14:11

独自モデルの開発も視野に

今年初めには、リスターは「ノブリー」のロードゴーイングバージョンを発表しており、買うには22万5000ポンド(3280万円)かかる。このクルマは今年初めの公式発表から最初の24時間で22人のカスタマーから注文を受けており、予約には、310万ポンド(4億5000万円)分のオーダーが集まった。

リスターはLFPというモデルも開発している。「世界最速のポテンシャルを持つSUV」と形容され、550psのジャガーFペースSVRをベースにしている。春には同様のパフォーマンスと運動性能を実現するアップグレードが提供されている。LFPは250台の限定生産となる見込みだ。

ウィッテカーはリスター独自のモデルも開発したいと述べた。AUTOCARは以前、リスター製のハイパーカー構想についてレポートしている。0-100km/h加速は3秒ほどで、最高速は400km/hに達するクルマだ。LFT-666はこの構想に向けた第一歩と捉えることができるだろう。

モータースポーツを出自とするリスターが自身の手で新モデルを開発したのは、ストームが最後である。1993年には、1995年に行われるルマン24耐のホモロゲーション取得のために、ストームのロードモデルを発売した。この時のエンジンは、ジャガーXJRのV12エンジンに手を加えたものだった。

ストームは1990年代後半にかけてGT1カテゴリに出場した。マクラーレンF1 GTRやフェラーリF40 LMと争ったが、得られた勝ち星は数少なかった。しかし、ストームはのちに、1999年に始まったFIA GT選手権や英国GT選手権で多くの勝利を収めることになる。

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事