メルセデス・ベンツ、Xクラスの英価格発表 高い洗練性を売りに

公開 : 2018.08.06 18:40

抜群のオフロード性 トラックらしさも

12分の間、レーストラックを始めとし、超急斜面の上り下り、ホイールが浮くほどのデコボコ道などを走行した。横方向の傾きが42度となる場面があったが、この傾きだと下側となる乗員は窓から花を摘めるほどであった。最大で50度までの傾きに対応するというが、これは眉唾ではなさそうだ。

Xクラスの頑丈さはサスペンションにも現れており、荒れた路面の振動を効率的に抑制している。サスペンションの歯切れもよく、多くのドライバーが挑戦しようと思わないほどの障害物も難なく超えることができた。

急斜面の下りでもコントロールが容易であるほか、ABSのアクチュエーターの音もほとんど聞こえなかった。日産ナバラやルノー・アラスカンなどのグループ他車よりも高い洗練度を持っていることがわかる。

ただし、トラックらしさも残っている。驚くことではないが、ボディのロールは大きく、グリップ限界に達すると後輪は大きめなスキール音を発する。しかし、他の多くのピックアップよりは速く、スムーズに走行することができる。ナバラとの価格差を正当化できるほどの性能差があるかどうかは、より詳しいテストを行ってから判定を下したい。

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