英国はこう見る トヨタ・スープラA80型 中古車購入の注意点、新型との関係
公開 : 2018.08.13 10:10 更新 : 2021.01.28 18:01
4代目トヨタ・スープラの中古車 購入時の注意点
エンジン
始動時や、アイドリング時の空ぶかしで白煙が出る場合は、バルブシールの劣化が疑われる。白煙が収まらない場合は、ピストンリングに問題がある。4000rpmから聞こえる、ターボの音を確認することも大切。ブースト圧の上昇はスムーズであるべきで、タービンの音も甲高いホイッスルのようなものが正常。タイミングベルトは8万km毎で、エンジンオイルは1万kmごとに交換してあると安心。
トランスミッション
クラッチの動作を確認する。クラッチを交換する場合、フライホイールも一緒に交換を行う。不具合がある場合、ジャダー(振動)と異音を発する。6速マニュアルは非常に堅牢。5速マニュアルは、シンクロに不具合を起こす場合がある。4速ATの場合、1速と2速の変速ショックが大きい場合がある。デフギアも丈夫だが、1速からリバースに入れた場合に、振動が出る場合がある。走行中の異音にも注意。
サスペンションとブレーキ
主要な部品は丈夫だが、ブッシュ類やダンパーは消耗品。アフターマーケット製のサーキット向けサスペンションキットは、ハンドリングは引き締まるが、乗り心地が犠牲になってしまう。
100km/hくらいからブレーキを強く踏んで初期制動を、その後軽く踏んで、ブレーキディスクの状態を確認する。1994年以降の強化ピストンを搭載したブレーキは、ディスクとパッドの摩耗が激しい。大きすぎる社外ホイールは、ハブベアリングやサスペンションへ負荷が余計にかかる。タイヤの内側の偏摩耗は発生しがち。
インテリア
エアコンやパワーウィンドウなどすべての装備を確認する。ABSの警告灯は、正常なら始動時に短時間のみ点灯する。