レクサス EV、自動運転、デザイン変革についてインタビュー
公開 : 2018.08.13 17:40
レクサスの澤良宏プレジデントに、今後の戦略についてインタビューしました。電動化や自動運転などの先進技術を取り入れながらも、楽しさの追求は忘れないと語ります。退屈だといわれてきたデザインにも大きな変革を加え、今後も変化を続けるとのことです。
Q&A レクサス澤良宏プレジデントに訊く
――レクサスのようなブランドにとって電動化と自動運転の意味は?
「レクサスにとっては、変革のチャンスです。しかし、豊田章男社長の哲学によれば、われわれは日用品を作っているのではありません。『ファン・トゥ・ドライブ』であることが大前提であり、技術によってそれが失われてはなりません」
「つまらないクルマを作るわけにはいかないのです。しかし、電動車は楽しくあることもできます。そのカギは、モーターの使い方にあると考えます。特にハイブリッドは、エンジンとモーターの楽しさを両立できるでしょう」
――過激なエクステリアデザインへの変化の機会となる?
「われわれのモデルレンジは少ないため、いつでもチャンスはあります。より大規模なメーカーがふたつのセグメントに対応するため2台を投入するところを、われわれは1台でまかなうのです。この業界は星座のようなもので、すべての星が近過ぎればその全体像がつかめなくなるのです。しかし、ひとつひとつがより離れて明るく輝いていれば、それがわかりやすいでしょう」
――比較的おとなしいハッチバックのCTはどうなる?
「CTは非常に成功を収めたモデルです。しかし、UXが登場すると、同サイズのハッチバックとSUVが存在することになります。その状態で成り行きを見守った上で、CTの今後を決めたいと考えています」
――これは最近のレクサスのデザイン変化の理由でもある?
「過去には、レクサスのデザインは退屈だといわれていました。しかし、今は違います。われわれならではのユニークさが必要だと学びました。個性を出せば好き嫌いがわかれるでしょう。それで良いのです。既存のルールに従うのではなく、自分でルールを作り出せば競争に巻き込まれることはありません」