試乗 メルセデス・ベンツC220d フェイスリフト後のディーゼル、評価は
公開 : 2018.08.16 10:10 更新 : 2018.08.16 16:51
リラックスできる乗り心地とインテリア
おそらくメルセデスは、ソフトでダンパーのよく効いた乗り心地が快適だと少々勘違いをしていたのだろう。しかしわれわれは、少なくともこのモデルに関しては、より引き締まった足回りを求めたりする必要はないと思っている。
ボディコントロールに優れたモデルが欲しければ、サスペンションをより短く、より硬くセッティングした「スポーツ」や「AMGライン」を選べばいいだけだからだ。わたしも買うなら、きっとそちらを選ぶだろう。
われわれは今回、「W205」世代のCクラスで初めて、最下級の「SE」グレードをテストした。そしてインテリアの処理に関して、上級グレードよりもむしろこちらの方がこのましく思えるかもしれない。
「スポーツ」に比べると、光沢のアルミニウムの装飾が明らかに少なく、ドアの内張りも金属ではなく、グロスブラックのプラスティックに変わっているからだ。だが、上級モデルの方がむしろ安っぽさを感じるのは面白い。新しいステアリングホイールにしても、ボトムはクロームでなく、黒い方が落ち着いて見える。
質感のレベルはクラストップレベルで、実用性も十分。さらに、もっともお手頃なインフォテインメントシステムでも10.3インチの画面が装備される。Cクラスは多くのライバルよりも高いプライスタグを掲げているが、こういった点からも、無理に値段を抑える必要がないのだろう。