試乗 2018年型レンジローバー・スポーツP400e PHEVの評価は
公開 : 2018.08.20 11:10
どんな感じ?
実用性と積載性が若干犠牲に
このパワートレインはすでに今年の初め、より大型のレンジローバーP400eでレポートしている。ディーゼルエンジンのレンジローバー・スポーツ「HEV」ハイブリッドと違って、P400eではランドローバーの2ℓガソリンターボの300psインジニウムエンジンを115ps、28kg-mの電動モーターと組み合わせ、パワーソースとして13.1kWhのリチウムイオン電池を搭載する。
主要なライバルたち(アウディQ7 eトロン、ポルシェ・カイエンEハイブリッド)の電動パワートレインは、もう少し力強く、もう少しバッテリー容量が大きい。しかし2019年モデルでは電気モーターは143psに変更されるので、少なくとも弱点の半分は補えるだろう。
このクルマはふたつの点で他のバージョンよりも実用性と積載性がわずかに劣る。ひとつはトランクの床が少し持ち上がっており、最大積載容量が小さくなっていること(スペアタイヤのスペースにバッテリーが搭載されているためだ)。
ふたつめは7シーター版がないことだ(ランドローバーは、スポーツのオーナーで「5プラス2」シートのオプションを欲しがる人はほとんどいないと言っているが)。このクルマは、必要十分なドライブトレインとサスペンション、クリアランスアングルを持ち、渡河性能、登坂力、降坂性能も他のレンジローバー・スポーツと同様だが、最大牽引重量は落ちる(2.5t)。