ディーゼル不正 リコール未対応車両 ドイツ国内では登録抹消に

公開 : 2018.08.17 16:20

リコール内容には疑問 それでも抹消へ

欧州全域の車両オーナーが、ソフトウェアのアップデートを受けたクルマは燃費が悪化したり、何とか家に帰り着けるだけの状況を引き起こす可能性があるとして、このリコール内容には懐疑的だ。

1.6ℓディーゼルエンジンを積んだフォルクスワーゲン・トゥーランで本誌が行った調査では、改修作業後にはNOx排出量がほぼ半減する一方で、燃費が悪化するとともに、CO2排出量も6.5%増加するとの結果が得られている。

フォルクスワーゲンでは依然として、KBAによる検証結果をたてに、リコール作業を行っても車両の信頼性や排ガス、燃費性能といったものに悪影響はないと主張し続けている。

該当車両のオーナーがいつリコール通知を受け取ったかによって、登録抹消措置がいつ行われるかは決まるが、このことは来月にも登録を抹消される車両が発生することを意味している。

英フォルクスワーゲン広報によれば、リコール対象車両のなかにはすでに廃車手続きが行われていたり、行方が分からなかったりするものがあるため、改修作業の進捗率が100%に達することは考えづらいとしながらも、その割合は増え続けているとしている。

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