試乗 ランドローバー・ディスカバリー2.0 SE 新設定のガソリン、評価は

公開 : 2018.08.23 11:10

どんな感じ?

上品かつ洗練 燃費はイマイチ

スペックから想像するよりも洗練されている。高速道路からA級路、B級路、市街地に至るまで、このガソリンエンジンは2tもある4×4を快活に動かす。クルージングスピードではエンジンノイズは抑えられ、少なくともキャビンにいる限り、ディーゼルのモデルでは得られない上品さが感じられる。この面では、ディスカバリーのゆったりした振動によく合ったエンジンだ。

ランドローバーによれば、0-97km/hは7.3秒で低い回転数から十分な加速が得られるとしているが、ディーゼルモデルと比べると高負荷時にはエンジンが忙しく働いている感じがして、フレキシビリティに欠ける。もっとパワーを出そうとすれば、終始8速ATがギアチェンジを繰り返しせわしない。

その分燃費は落ちてしまう。今回の試乗では288km走ったが、メーカー発表の12.5km/ℓに対し実際は11.6km/ℓであった。しかしもっとゆっくり走らせるのなら12.5km/ℓも出せるだろう。

他にもディスカバリーの特徴はそのまま残っている。速度に応じて最大75mm上昇するオフロード・モードのエアサスペンションや四輪駆動システムのおかげで、ひどい吹雪の日も難なく対処することができた。

エンジンの違いでSi4はSD4よりも20kg軽く、これは体感できないにせよ大きな違いだ。車高が高く重量のあるコンフォート寄りのクルマだから、結局運転を楽しもうと意気込んでも、あまりそれに応えてくれるわけではない。

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