新型VWポロ 1.6 TDIディーゼルに試乗 燃費良好、ただしガソリン推し
公開 : 2018.08.30 10:10
どんな感じ?
適度に俊敏 落ち着きのある走り
感覚の鋭いドライバーにとって興奮できるポイントは多くないが、TDIでもポロの足回りはよくできており、ガソリンモデル譲りの動力性能を備えている。ステアリングは軽くクイックで、市街地では十分俊敏だ。
一方で高速道路では、フォルクスワーゲングループのもっと大きいモデルと同じような落ち着きを持っている。もっとも、フォード・フィエスタやセアト・イビザに比べると、軽快さや走る喜びに欠けるのも事実だ。
サスペンションは前ストラット、リアトーションビームの組み合わせで、コーナーや荒れた路面でもロールやピッチングは抑えられている。かといって低速域が犠牲にされているわけではなく、多くの場面で快適だ。
ここでの唯一の不満といえば、試乗車にはオプションの17インチアロイホイールが装着されていたことだ。このせいで、標準の16インチでは感じることのなかった路面の荒さが感じられた。
ディーゼルエンジンは十分なパンチ力がある。1500rpmから25.5kg-mのトルクを発生するが、満足いく加速感が得られるのは2000rpmを超えてからだ。洗練性の点では特に特筆すべきことはなく、アイドリング中にもスロットルを踏み込んだ時にもエンジンからはゴロゴロと聞こえてくる。ただ、いったんスピードに乗ってしまえば問題は解決するのも確かだ。