サウジ国営ファンド テスラ競合に10億ドル投資へ 石油以外の収入確保
公開 : 2018.08.21 15:10
PIFは他の投資先も模索中
PIFは投資のための資金を2500億ドル(27兆5000億円)程度保有しているとされる。資金を各国に分散させることにより、石油以外の収入源を確保することが狙いだ。例えば、アップルやクアルコムを含むテクノロジーグループに450億ドル(5兆円)を投じている。
しかし、ロイターによればルーシッドとの契約は必ずしもうまく進むとは限らないようだ。PIFは現在5%のテスラに対する持株比率を引き上げる考えだと報じられている。
ルーシッドはテスラ副社長であったバーナード・シェによってアティエヴァという名称で2007年に設立されている。現在のチーフ・テクノロジー・オフィサーであるピーター・ローリンソンはジャガー、ロータス、テスラの技術開発を指揮した経験がある。
バーナード・シェは当時25%の株式を保有していた中国のBAICとの対立が原因となり、2015年に退社している。ルーシッドの関係企業には、バッテリーを供給するサムスンや、フォーミュラEの技術開発で協力するマクラーレンやソニーなどがあげられる。