MG 3エクスクルーシブ初試乗 製造は中国 セグメントを超える低価格
公開 : 2018.08.22 11:10 更新 : 2018.08.22 11:41
挑戦的な低価格を掲げたMG 3。インテリアの完成度は評価できるものの、走行パフォーマンスの面ではライバルに水をあけられている様子。中国資本となり、製造も中国となってはいます。MGブランドのお膝元でもある英国で、マイナーチェンジを受けた2018年モデルを試乗しました。
もくじ
どんなクルマ?
ー セグメントを超える低価格
どんな感じ?
ー 室内は価格以上でもエンジンには不満
ー パッケージングは優れている
「買い」か?
ー おすすめはトップグレード
スペック
ー MG 3 エクスクルーシブのスペック
どんなクルマ?
セグメントを超える低価格
自動車メーカーの動向をうらなう上で、重要な数字が年間販売台数。昨年度比でのMG社の販売数の伸びは、驚異的なものだった。なにしろ、コストバリューで争うダチアを含む、多くの自動車メーカーが伸び悩んでいるなかで、MGの上昇率は167%となっているのだ。
ベントレーも103%の伸びを示してはいるが、MGだけ浮世離れしているようにも思える。その実、統計的なからくりが含まれている。中国製となるMG3は、何年にもわたって1万台ほどの台数が販売されており、実際の数字が統計されただけのようなのだ。参考までに英国では、毎月5000台前後のフォード・フィエスタが販売されている。
MG 3の販売台数が、他のライバルと比較して実際はかなり少ないことは事実ながら、購入に要するコストも、ライバルと比較してかなり少なく済む。今回試乗した、マイナーチェンジを受けたモデルであっても変わらない。
最上級グレードのエクスクルーシブですら、1万2795ポンド(180万円)。これでも満足できない向きには、エントリーレベルのエクスプローラーもあり、その価格はわずか9495ポンド(134万円)。この価格は、セグメントではひとつ下の、フォルクスワーゲン・アップと、充分に渡り合えてしまうもの。
完成度は価格相応なのか、それ以上なのか、気になるところ。