発表前に開発中止になった21台のクルマ 後編
公開 : 2018.08.26 17:10 更新 : 2021.03.05 21:36
キアのアメリカ向けピックアップトラック(2008年)
キアは2008年に、モノコックボディを用いた街乗りピックアップの開発を承認する。当時の報道によれば、車名こそ未定ながら、主要構造は2009年発売の2代目ソレントと共用し、ジョージア州ウエストポイントの工場で生産される予定だった。想定される競合は、ホンダの初代リッジラインである。
しかしキアは、原油価格の高騰に伴ってトラック市場は縮小しているとして、計画中止を決める。「今はトラックを造るべきときではない」というのが彼らの言い分だった。それ以来、キアはトラック市場参入を再考することはないが、親会社のヒュンダイはサンタクルーズ・コンセプトの市販バージョンというべきトラックを2020年に発売しようとしている。今度こそ、リッジラインに挑もうというのだ。