ヴォグゾールはどうなるのか PSA傘下、今後の展望は 新社長を取材
公開 : 2018.08.26 10:10
良いクルマを慎み深い顧客に
シトロエン・ベルランゴやルノー・カングーを迎え撃つ貨物車の新型コンボももうすぐやってくるし、その次にひかえるのはいちばんの目玉、スーパーミニの新型コルサだ。その後も、来年にはPSA車ベースのバン、ヴィヴァロがお目見えする。
ノーマンによると、再建5カ条はむこう3年にわたって実行される。目標は、英国の乗用車/ライトバン市場の総計でシェア10%に肉薄すること。台数になおすと年産275万台で、そのうち35万台がバンだ。市場リーダーのフォードに勝てるとは考えていないが、「堅実な2番手」の位置を固めようとしているのだ。
ここで、「英国らしさを売りとして前面に押し出すつもりはありません」とノーマンは主張する。お得感、親しみやすさ、精巧さ、前進する力で顧客にうったえかけようとしているのだ。英国らしさはあくまで差別化のためという。
「われわれは主流メーカーの中で標準的位置につくことをめざしています。高級でもなく、もちろん他と選ぶところのないブランドでもなく。自らの強みを生かして、英国での基準となりたいのです」
「良いクルマをつくって、英国の慎み深いお客さまへご提供する。そう言われるのを恥ずかしがるお客さまもおられますが、別のことをしようととしたことは一度だってありません。英国の企業であることが誇りですからね」